【看護師のキャリアプランニング】自分らしく働ける理想の職場を探す方法

看護師が自分らしく働くためのキャリアプランニング

看護師-イメージ

「看護師としてキャリアを積みたいけど、プライベートな時間ももっと欲しい」、

「人間関係が良くて、自分らしく働ける病院に転職したい」、

「できれば夜勤のない職場で働きたいけど給料が下がるのは困る」、

などという悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、看護師の方が自分らしく働くためのキャリアプラニング、キャリアプランを考える上で大切なキャリア・アンカーという考え方と8つのタイプごとにおすすめの看護師の働き方などをご紹介します。

この記事の目次

看護師としての「キャリアプラン」を考える上で大切なこと

キャリアというと、看護師としての職歴や役職などをイメージしがちですが、キャリアプラニングを行う上では、自分の人生全体含めて、もっと広く考える必要があります。

Career(キャリア)という英語には、「職業」や「経歴」という意味以外に、「生涯」、「人生」という意味もあります。

必ずしも看護師という仕事を最優先する必要はありません。

自分の好きな趣味、将来やってみたいこと、結婚、出産、子育てなど、自分が人生の中で大切にしたいことも含めて、キャリアを考えていくことが大切です。

キャリア計画の軸となる「キャリア・アンカー」とは?

「キャリア・アンカー」という言葉をご存じでしょうか?

「キャリア・アンカー」の「アンカー」は錨(いかり)を意味します。

つまり、キャリア・アンカーというのは、人生や仕事の節目となる時期に、

「どんな働き方が自分にとって本当に理想なのか」

「自分はこれからどのように働きたいのか」

ということを自問自答しながら探る、自分自身の将来のキャリア計画の軸となる方針のことです。

キャリア計画を考える上では、「自分が看護師として働く中で、どんなことに対して一番やりがいを感じるのか」という視点も重要です。

看護師の8つの「キャリア・アンカー」

自分のキャリア・アンカーを考える際のひな型として、アメリカの経営学者エドワードシャインは8つの分類を提唱しました。

この8つのキャリア・アンカーの分類をもとに、対応する看護師のキャリアプランについて、具体的に考えてみました。

自分がどのタイプに当てはまるのか一度じっくり考えてみることは、キャリアアップのための転職や看護師としてのキャリアプランを考える際の参考になるのではないでしょうか。

スペシャリスト(おすすめキャリアプラン:認定看護師・専門看護師など)

キャリア・アンカーの1つめのタイプは「スペシャリスト」(専門・職能別コンピタンス)と呼ばれるタイプです。

特定分野の専門的な知識を身に着けて、エキスパートとして能力を発揮できることにやりがいや喜びを感じる方は、「スペシャリスト」に該当します。

このタイプの看護師は、認定看護師、専門看護師などの資格を取得して、専門分野を極めていくことで仕事のやりがいを感じることができるのではないでしょうか。

マネージャー(おすすめキャリアプラン:師長、看護部長など)

キャリア・アンカーの2つめのタイプは「マネージャー」(経営管理コンピタンス)と呼ばれるタイプです。

管理責任のある役割に興味があったり、リーダーシップを発揮して組織の期待に応えることに喜びを感じるという方は、まさにこの「マネージャー」タイプだと思います。

「マネージャー」タイプの看護師の場合、リーダーシップを発揮して、後輩の指導などを積極的に行って信頼を得るように努力して、

主任⇒師長⇒副看護部長⇒看護部長

という管理職コースのキャリアプランを考えるとよいかもしれません。

また、認定看護管理者資格を取得して、より専門的な指導ができる管理職を目指すという選択肢もあります。

保障・安定型(おすすめキャリアプラン:公立病院など)

キャリア・アンカーの3つめのタイプは保障・安定型と呼ばれるタイプです。

将来予測が可能な仕事の満足感、雇用保障、退職手当など経済的な安定を得られる組織に所属して働くことが一番大切だと感じる方はこのタイプに当てはまります。

一般的なところでは、公務員になったり、大企業に勤めたりすることだと思いますが、看護師の場合、看護師というだけで、ある程度、安定した仕事を得られると言えるでしょう。

より安定を求める場合は、公立病院で働くという選択肢もあります。

市立病院や県立病院などで働くと、地方公務員になるため、手厚い保障を受けることができます。

フリーランス(おすすめキャリアプラン:イベントナース、ツアーナースなど)

キャリア・アンカーの4つめのタイプは「フリーランス」(自律・自立型)と呼ばれるタイプです。

このタイプの方は、組織の制約にとらわれずに組織から独立することも視野に入れて仕事を進めるタイプで、自由に自律的に仕事を進めて専門能力を発揮することに喜びを感じるそうです。

フリーランスの看護師というのは一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、実は最近、フリーランスとして活動するナースも増えているそうです。

フリーランスで働く場合の仕事として、マラソン大会などの救護室で働くイベントナース、修学旅行や合宿などに付きそうツアーナース、健康診断のサポートなどの仕事があります

その他にもクリニックや介護施設などでのスポット勤務などの仕事もあるそうです。

看護師は病院以外にもいろいろな場所で必要とされているんですね。

起業家タイプ(おすすめキャリアプラン:訪問看護ステーションの経営など)

キャリア・アンカーの5つめのタイプは「起業家的創造性型」と呼ばれるタイプです。

このタイプの方は、創造的、建設的な欲求が強く、自分の努力によって成果を生み出すことに喜びを感じるそうです。

このタイプの看護師は、将来のキャリアプランとして訪問看護ステーションの経営やメディカルアロマセラピストとしての開業など、看護師の資格を生かして起業することを視野に入れてみるのもいいかもしれません。

現在、75歳以上の高齢者が一気に増える2025年に向けて在宅医療を充実させるためには、訪問看護師が10数万人以上足りないとも言われ、訪問看護ステーションが注目を浴びています。

今後は、訪問看護ステーションを経営する看護師も増えるかもしれませんね。

奉仕・社会貢献(おすすめキャリアプラン:ボランティアナースなど)

キャリア・アンカーの6つめのタイプは「奉仕・社会貢献型」と呼ばれるタイプです。

このタイプの方は、自分ができることより、自分がするべきことや価値観によって行動し、仕事を通して世の中をもっとよくすることに喜びを感じるそうです。

このタイプの看護師は、ナイチンゲールのような奉仕の精神を持つ看護師として理想的なタイプと言えるかもしれません。

看護師の仕事自体が社会貢献型の仕事なので、このタイプの方にとって看護師はまさに天職ですね。

さらに社会貢献をしたい場合は、発展途上国で国際協力を行う国際ボランティアに参加してみるのもいいかもしれません。

休暇を利用して参加できる短期間の国際ボランティアもあります。

国際医療短期ボランティア

チャレンジャー(おすすめキャリアプラン:救命救急・フライトナースなど)

キャリア・アンカーの7つめのタイプは「チャレンジャー」と呼ばれるタイプです。

このタイプの方は、障害や解決困難なことを乗り越えたり、手ごわい相手に打ち勝つことに喜びややりがいを感じるそうです。

このタイプの看護師は、救命救急やICUなど、緊迫感のある仕事が向いているかもしれません。

ドクターヘリで飛び回るフライトナースなどもおすすめです。

ワークライフバランス(おすすめキャリアプラン:慢性期病院・クリニック勤務など)

キャリア・アンカーの8つめのタイプは「ワークライフバランス重視型」と呼ばれるタイプです。

このタイプの方は、自分の仕事と自分や家族のやりたいことのバランスがとれた生き方を求めているそうです。

最近注目されているワークライフバランス(仕事とプライベートのバランス)がとれた職場で働くと、いきいきと働けそうですね。

看護師の職場としては、慢性期病院や最近人気の美容外科クリニック・美容皮膚科など、夜勤がなく、残業もほとんどない職場を探すといいかもしれません。

「キャリア・アンカー」に合わない職場で働いているケースも多い

自分のキャリア・アンカーのタイプとマッチする職場で働くと、看護師として仕事にやりがいを感じながら、イキイキと働くことができると思います。

ですが、実際は自分のキャリア・アンカーのタイプとマッチしない職場で働いている看護師の方も多いようです。

例えば、本来は専門性を高めてスペシャリストとして活躍することにやりがいを感じる「スペシャリスト」タイプの方が、看護部長など、リーダー的な役割を任されていることもあります。

また、本来は仕事とプライベートのバランスを大切に考える「ワークライフバランス」タイプの方が、残業が多い職場で働いているというケースも多いかもしれません。

「キャリア・アンカー」別おすすめ看護師転職サイト

現在、働いている職場と自分の本来のキャリア・アンカーが一致していない場合は、ストレスが溜まりがちになると思います。

そのような場合、看護師転職サイトに登録して、無料のキャリア・コンサルテーションを受けてみるのもいいかもしれません。

キャリア・アンカーのタイプ別におすすめの看護師転職サイトをご紹介します。

スペシャリスト・マネージャー・チャレンジャータイプにおすすめの看護師転職サイト

  • 専門性を高めることでやりがいを感じる「スペシャリスト」
  • リーダーシップを発揮することにやりがいを感じる「マネージャー」
  • 障害や解決困難なことを乗り越えることにやりがいを感じる「チャレンジャー」

この3つのタイプの方は、看護師転職サイトに登録して、専任コンサルタントに現在の仕事の状況や自分の理想の働き方などを伝えることで、自分の理想通りのキャリアプランを実現できる職場を見つけることができると思います。

こちらの記事では、好条件の非公開求人を全国規模で数多く取り扱っていて、看護師専門の優秀なコンサルタントが在籍している看護師転職サイトを厳選してご紹介しています。

給料アップ・キャリアアップを目指す方におすすめの看護師転職サイト5選

保障・安定タイプにおすすめの看護師転職サイト

雇用保障など経済的な安定を一番大切にする保障・安定タイプの方の場合、看護師という職業についていること自体で安定した雇用という意味では充たされていると言えると思います。

さらに安定を求める方には、安定した雇用が保障されて、福利厚生も充実している公立病院がおすすめです。

上記の記事でご紹介した中でも、最も歴史が古く、2003年の運営開始以来、年間10万人が利用するという豊富な実績を持つ「ナース人材バンク」は公立病院の求人を数多く扱っていることでも知られています。

「ナース人材バンク」は、コンサルタントの交渉力の高さや誠意ある対応にも定評があります。

「ナース人材バンク」公式サイト 

ワークライフバランスタイプにおすすめの看護師転職サイト

仕事とプライベートのバランスを大切にするワークライフバランスタイプの方は、プライベートの時間を十分確保できる職場で働くことを最優先に考えることをおすすめします。

こちらの記事では、夜勤なし・残業なし・非常勤などプライベート重視派も働きやすい求人が豊富な看護師転職サイトや、夜勤や残業で体調を崩された方や、プライベート重視派の看護師の間で注目されている美容外科クリニックに特化した看護師転職サイトなどをご紹介しています。

夜勤なし・残業なしの求人をお探しの方におすすめの看護師専門転職

フリーランスタイプにおすすめの看護師転職サイト

組織の制約にとらわれずに自由に働くことにやりがいを感じるフリーランスタイプの方には、単発のイベントナース、ツアーナースなどの働き方もおすすめです。

上記の記事でご紹介した「MC-ナースネット」は、人気のツアーナース・イベントナースや健診などの単発スポットの求人を豊富に扱っています。

また、看護師の方が結婚、出産、子育て、介護など、ライフステージに合わせて働きやすい職場で無理なく仕事を続けられるようにしっかりサポートしてくれることでも定評があります。

「MC-ナースネット」について詳しく知りたい方は公式サイトをご確認ください。

 「MC-ナースネット」公式サイト

奉仕・社会貢献タイプ・起業家タイプにおすすめの看護師転職サイト

奉仕・社会貢献タイプの方の中には、英語を勉強して、将来、国際医療ボランティアに参加したいという方も多いのではないでしょうか?

海外に留学して本格的に医療英語を学びたい方は、留学費用を貯めたいナースに大人気の月給40万以上保障の「都市圏応援ナース」で短期間で留学費用を貯めるという選択肢もあります。

夜勤手当などを入れると月45万~50万円という収入になることも多く、短期間に留学費用などまとまったお金を貯めたいという看護師に人気があるそうです。

短期間で開業資金を稼いで企業したいという起業家タイプの方にもおすすめです。

【月給40万以上の看護師派遣求人】海外留学費用を貯めたい方にもおすすめ!

キャリアプラニングに「キャリア・アンカー」が大切な理由

この8つの分類を提唱したエドワード・シャインによると、人は状況の変化によって仕事内容が変わっても、自分が本当にやりがいを感じるタイプの仕事(キャリア・アンカー)に戻りたいという欲求から逃れることはできないそうです。

そのため、このキャリア・アンカーの中のどのタイプなのかを考えることは、自分にとって理想の職場を見つけて、看護師として充実した毎日を送るために、とても大切です。

また、エドワード・シャインによると、キャリア・アンカーには以下の3つの側面があるそうです。

  1. 才能や能力
    自分は何が得意なのか、何をしていれば力を発揮できるのか。時間を忘れるくらい集中できることはどんなことか。
  2. 動機や欲求
    自分が本当に望んでいることは何か。仕事をしていて、どんなときに「楽しい」「おもしろい」と思えるか。
  3. 趣味や価値
    自分が何かをしようとするときの判断基準となる価値観はなにか。仕事をしているときに一番大切にしていることは何か。

この3つのことを自問自答することで、自分のキャリア・アンカーがより明確になるそうです。

キャリアプラニングは看護師としてだけではなく一人の人間として幸せな人生を送るために大切だと思いますので、ぜひ一度時間をとって、じっくり考えてみてください。

【参考書籍】

田川克己著 「できるナースの実践キャリアガイド」(ぱる出版)

看護師の給料・キャリアアップにおすすめの資格・転職サイトトップ / 目次(サイトマップ)


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